2025-11-17
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自分の声を、まるで初音ミクや鏡音リンのようなバーチャルシンガーにしてみたいと思ったことはありませんか?
これまでボーカロイド制作といえば、専門的なソフトや音楽知識が必要でした。しかし今では、録音した自分の声をボカロ化して、まるでプロのようなAI歌声を作り出せる時代に。オリジナル曲を作ったり、人気曲を自分の声でカバーしたり、キャラクターの声を作ったり――その可能性は無限大です。
本記事では、誰でも簡単に自分の声をボーカロイドにする方法と、今年注目の最新ツールをご紹介します。
PART 1: 自分の声をボーカロイドにするアプリ・ツール
1. 「Musicful」 - 自分の声をボカロ風に変える最も手軽な選択肢
「Musicful」は、自分の声をボーカロイド風に変えることができる、オールインワンの音楽制作プラットフォームです。
AIカバー(既存の声モデルに歌わせる)やAI作曲(AIが新たな楽曲を生成する)など、音楽制作に必要な機能がワンストップで揃っています。
MusicfulのAIカバー:自分の声からボーカロイドを作る
初音ミクなどのボカロ系ボイスモデルを選択し、YouTubeリンクを貼るか、自分で録音した音声ファイルをアップロードすると、選んだモデルの声でカバー音源を自動生成できます。手順が短く、試してみやすいのが魅力です。
🎵 ボーカロイド系:初音ミク、鏡音リン・レン、MEIKO、KAITO、GUMI、東北ずん子、ずんだもん など
🎻 アニメボイス:五条悟、ナルト、藤原千花、兎田ぺこら など
🎤 ゲームボイス::ナヒーダ、胡桃(フータオ)、ジンクス、マインクラフト村人、ジェット など
✨ セレブ・アーティスト:BLACKPINK、BTS、Markiplier など
MusicfulのAI音楽生成:音声ファイルをもとに新しいボカロ風楽曲を生成
単に声色を変えるだけでなく、メロディや伴奏を自動生成して自分の声が歌うオリジナル曲を作ることが可能です。生成した音声はWAV/MP3/MP4などでダウンロードできます。
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コミュニティ機能:作品の共有やフィードバック、他ユーザーのカバー探しに便利。コラボのヒントも得られます。
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多様なスタイルに対応: ボーカロ、ポップ、R&B、Rap、ヒップホップ、シンセポップなど
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曲探し / サンプルライブラリ:似た曲や人気カバーを探して、アレンジの参考にできます。ヒントも得られます。
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テキストから歌へ:歌詞や説明文から自動作曲する機能は、メロディ作りで行き詰まったときに役立ちます。
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日本語対応: 日本語インターフェースや日本語サポートの案内があります。
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機材や専門知識がない人:専門ソフト不要で、短時間で試せる。
ガイド | Musicfulで自分の声をボーカロイドにする方法
ステップ1:Musicfulにアクセスしてアカウントを作成します。無料トライアルもあるので、まずは気軽に登録してみましょう。
ステップ2:「AIカバー」を選択。初音ミクや鏡音リンなど、お好みのボカロキャラクターを選択します。音源をアップロードするか、YouTubeのリンクを貼ります。
ステップ3:ピッチやテンポ、ビブラートなどを必要に応じて微調整。数秒〜数分で、選んだボカロモデルによる自分の声カバーが完成。
ステップ4:WAV、MP3など複数形式で保存可能。SNSや作品制作にそのまま活用できます。
ステップ1:「AI音楽」を選択。
ステップ2:ボカロ風の音楽ジャンル(ポップ、ロック、EDMなど)を入力します。
ステップ3:録音ファイル(WAV/MP3)を入力し、「生成」ボタンをクリックします。
ステップ4:数分で、AIがあなたの声をもとにオリジナルのボカロ曲を自動生成します。完成した楽曲はWAVまたはMP3形式で出力でき、そのまま曲として利用可能です。
2. 「Synthesizer V Studio 2 Pro」 - プロ品質で自分の声をボーカロイドにする王道ツール
いわゆる"Vocoloidの後継"とも言える存在で、AIを活用してリアルで自然な歌声を作り出せるのが特徴です。従来のボーカロイドエディターよりも発音の滑らかさ・感情表現の自由度が大幅に向上しており、「プロレベルの仕上がりを目指したい人」には非常に人気の高いツールです。
このツールは、日本語はもちろん、英語、中国語、韓国語など複数言語に対応。初音ミクのような"可愛い系"から、"落ち着いた女性声""力強い男性声"まで幅広いAIボイスを利用できます。
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AI音声モデルによる高精度な歌声合成:AI技術によって実際の歌手のような声の抑揚や息遣いを再現します。
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細かなエディット機能:音程(ピッチ)、音量、ビブラート、息遣いなどを細かく調整可能。
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対応プラットフォーム:Windows・macOSの両方に対応。VST/AUプラグインとしてDAW(Cubase、Logic Proなど)に組み込むこともでき、音楽制作環境への統合がスムーズです。
価格について
無料版(Synthesizer V Studio Basic)もありますが、プロ機能をフルに使いたい場合は有料版のSynthesizer V Studio Proの購入が必要です。
さらに、利用するボイスモデル(AI歌手)も別途購入する形式のため、本格的に使う場合は費用がかかる点に注意が必要です。
Synthesizer Vで自分の声をボーカロイド化する方法
Synthesizer V Studio自体は自分の声を直接AI化する仕組みではありませんが、自分の声を元にボーカロイド風の歌唱を再現することが可能です。以下の手順で利用できます。
ステップ1:自分の声で歌を録音します(WAV形式推奨)。
ステップ2:Synthesizer V StudioでMIDIデータまたはピアノロール上に音階を打ち込みます。既存の曲を再現する場合は、YouTubeなどからMIDIをインポートすることも可能です。
ステップ3:初音ミク風、男性ボーカル風など、自分のイメージに合ったAI音声を選びます。このAIモデルが"自分の声の代わりに歌う"ボーカロイドパートを担います。
ステップ4:声質の調整で、自分の声っぽさを再現できます。これにより、自分の歌声に近い質感のボカロ歌唱を生成できます。
ステップ5:すべての調整が終わったら、AIレンダリング機能を使って高品質な歌声を生成します。完成後はWAVやMP3で書き出し可能です。
Synthesizer V Studio 2 Proは、自分の声をボーカロイドにするアプリとしては最も本格的な部類に入ります。DTM(デスクトップミュージック)経験者にとっては、思い通りの歌唱表現を追求できる柔軟性が大きな魅力です。
ただし、価格はやや高めの設定で、本格的な音楽制作を目指すユーザー向けといえます。
操作もやや上級者向けのため、音楽制作経験のあるユーザーに特におすすめです。
3. 「Mobile VOCALOID Editor」 - 自分の声をボーカロイドにするアプリ
「Mobile VOCALOID Editor」は、ヤマハが提供するスマートフォン向けのボーカロイド制作アプリです。
従来のVOCALOID Editor(PC版)の機能をモバイル環境に最適化し、iPhoneひとつで"自分の声をボーカロイドにする"ような創作体験ができるのが魅力です。
すでに開発のメインはPC版や他のAI系ツールに移っていますが、「外出先でも気軽にボカロ曲を作りたい」という層には根強い人気があります。
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スマートフォンで完結する制作環境:PCを使わずにメロディ入力・歌詞入力・再生・編集をすべて行えます。
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直感的なUI:Apple Pencilやタッチ操作を活かし、指一本でボーカロイドをピアノロール上に制作できます。
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VOCALOID音声ライブラリ対応:初音ミク、鏡音リン・レン、巡音ルカなどの公式ボイスバンクを購入・追加して使用できます。
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リアルタイム再生・編集機能:メロディを入力しながら即座に歌声を再生できるため、ボーカルのピッチやリズムをリアルタイムで微調整できます。
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クラウド連携とデータ書き出し:作成したプロジェクトはWAV形式で書き出せるほか、DropboxやiCloud経由でPCへ転送し、DAWでの編集も可能。
自分の声をボーカロイドにするための使い方
ステップ1:スマホのボイスメモなどで自分の歌声を録音します。この音声を聴きながら、アプリ上でメロディを入力していきます。
ステップ2:ピアノロールに自分の歌の音程を手動入力。ピッチやテンポを録音と合わせて調整します。
ステップ3:メロディに歌詞を打ち込み、初音ミクや鏡音リンなどの音声ライブラリを指定して再生します。
ステップ4:アタック、ビブラート、音量カーブを調整することで、自分の声のクセや表現に近づけることが可能です。
ステップ5:仕上がった曲をWAVで書き出し、他のAIツールに取り込むことで、さらにAIボーカロイド化した自分の声に発展させることもできます。
PART 2:よくある質問(FAQ)
Q1: 自分の声をボーカロイドにするのに必要な機材はありますか?
A1: 基本的にはマイクとパソコン(またはスマホ)があれば始められます。MusicfulやMobile VOCALOID Editorは、録音した音声ファイルやYouTubeリンクから簡単にボカロ化できるので、特別な機材は不要です。
Q2: 日本語以外の曲でも自分の声をボーカロイドにできますか?
A2: Synthesizer V Studio 2 ProやMusicfulは日本語以外の言語にも対応。英語や中国語など、多言語での歌声制作が可能です。
Q3: 自分の声を録音してからボカロ化するまでにかかる時間はどのくらいですか?
A3: Musicfulなら数分〜十数分で生成可能です。Synthesizer V Studio 2 Proは設定や微調整に時間がかかりますが、より高品質な結果が得られます。
まとめ
自分の声をボーカロイドにする方法は、目的や制作レベルによって選ぶツールが変わります。
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プロ志向で精密な表現を求める方:Synthesizer V Studio 2 Proが最適。
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手軽にオリジナル曲やボカロカバーを作りたい方:Musicfulのようなオールインワンツールがおすすめです。
特にMusicfulは、AIカバー・AI生成・多彩な音楽スタイル対応・日本語サポートなど、ほぼすべてのユーザーに使いやすい設計です。初心者でも短時間で高品質なボカロ化を体験でき、作った音源をすぐにSNSや作品に活用できるのが魅力です。
まずはMusicfulで、自分の声をボーカロイド風に変えて、新しい音楽表現を楽しんでみましょう。
